2018/01/30 2018/02/06

悩みを話せない……。苦しくてしかたない人に伝えたい、悩みを話す大切さ

人は誰しも、悩むことがあります。
明るくふるまっているあの人も、悩みなんてなんにも無さそうなあの人も。
その人なりの悩みがあり、苦しみがあり、葛藤しながら生きているものです。

わたしはこれまで相談サイトでの活動などを通して、累計800名以上の方の相談をお聴きしてきました。
その活動の中で気づいたのは、「悩みを一人で抱え込まない」ことの大切さです。
悩みをもったまま独りぼっちでいると、つい「自分の味方はこの世界には一人もいない」「自分が生きていたって周りに迷惑をかけるだけ」なんて考えてしまうかもしれません。

でも、一人で抱え込まずに、誰かに話すなどして外へ手放すことができれば、思わぬ方法で悩みが解消される可能性だってあるのです。
「自分で思っていたよりも問題は小さかったんだ」「自分のために時間をとってくれる人がいるんだ」
悩みを話すということは、そういうものに気付くきっかけを作るということなのです。

悩みを話せないのはなぜ?

悩みを話すって、すごく勇気のいることですよね。
単なる世間話や趣味の話とは違った、独特の緊張感があります。
それは、悩みやコンプレックスが「自分の弱い部分だから」に他なりません。

悩みは、人によって様々です。
体型や顔など外見について悩む人、勉強や仕事などの能力面で悩む人、将来について悩む人……。
その悩んでいる部分について誹謗中傷されれば、誰だって深く傷つきます。

つまり、「悩みを話す」というのは、相手に“自分の弱点”を晒すことと同じ。
だからこそ、「否定されるのが怖い……」「バカにされるに決まっている……」と考えてしまい、なかなか相談できないのではないでしょうか。

過去の経験が影響することも。

悩むことがあってもなかなか相談できないでいる人の中には、過去に否定された・受け入れられなかった経験を持つ人が多くいらっしゃいます。

かくいうわたしもその一人。
悩み事の相談をした際に、「そんなので悩むとは思わなかった」と言われたことがあります。
当時わたしは中学生。
いわゆる学級委員長タイプで、クラスでグループディスカッションをする時にはほぼ必ず班長。部活などでもなにかと中心に立つ機会の多い気質でした。

だから周りからは「しっかりしている」「強い」「怖い」「ひとりで解決できる」といった人物として見られることがほとんど。
そんなわたしが悩みを相談してきたものだから、相手としては驚きだったのでしょう。
その結果が「そんなので悩むとは思わなかった」。
まるで「期待外れ」と言われたようで、わたしはクラスでも部活でも、どこでも悩みやコンプレックスを話せなくなってしまいました。

余計に意固地になり、意地を張って周りを突き放そうとしてしまうことも増え、次第に周りの人間関係はギクシャクしていきました。
そしてわたしはいじめを受け、学校で孤立し、不登校となるわけですが……。

そんな些細な出来事、発言ひとつで「相談できなくなってしまった」のです。

相手に弱点を晒したからこそ見えた。「悩みを話してよかった」経験談

長い間「悩みを相談できない」と悩んできたわたしですが、あたたかい人とのご縁やすてきな場所との出合いを通して、少しずつ周りの人を信頼できるように、悩んだ時には相談ができるようになってきました。
今では、むしろ頼りすぎてしまっていいのだろうか……、と思うほど。
そこで今回は、少しだけわたしの「悩みを話してよかった」と思った時のことをお話ししたいと思います。

「大学に馴染めなくて、居場所がないんです」

大学生の時、わたしは学校での人間関係についてひどく悩んでいました。
周りの人の多くは「今日は大学サボってカラオケ行こうぜ」「こんな勉強したって将来役に立たないよな」「ラクタン(楽にとれる単位)とろうぜー」といった考え方で。
わたしは勉強をするため(当時は教員免許を取るため)に大学に通っていたので、周りとの考え方に大きなギャップを感じたのです。

講義を受ける時は、わたしは最前列の真ん中。みんなは後ろのほうで雑談しながら。
レポートの発表をする時は、わたしは台本も準備した上で空き教室で練習してから登壇。みんなは前日にやばいやらなきゃと大騒ぎ。

理工学部だったため、男女比は10:1。
70人も学生がいながら女子は7名しかおらず、余計にわたしは「特異な存在」だったのです。

みんなに合わせて円滑な人間関係を築いたほうがいいのではないか……。
自分がバカみたいに真面目すぎるだけなのではないか……。
大学に入学した時からずっと、そんなことを悩んできました。

しかし、長らく友人関係だったある人に、大学での人間関係について相談した時のこと。
友人は、以下のようなことを言いました。

たかれんは、学生よりも社会人向きの考え方をしているんだと思う。
だから今の、周りが学生ばかりの状況だと浮くし、考え方が合わない。それはしゃーない。

でも、社会に出たらたかれんみたいな考え方ができる人じゃないとやっていけない。
俺もそうだったけど、普通の学生の多くは、社会に出てから「今のままの考え方じゃダメ」ってことを知る。
それをもうたかれんは知っている、新しい考え方を身につけているから、今のままで大丈夫。

今は苦しいかもしれないけど、たぶん社会に出たら今よりもっと考え方の合う人たちや刺激になる人との出会いがあるよ。大丈夫。

この友人のアドバイスをきっかけに、わたしはそれまでよりも社会人の方・年上の方との接点を多く持つようになりました。
そして「自分はどうせ周りに馴染めないんだから、意見は出さないほうがいい」という考えをあらため、積極的に思ったことは伝えるようにしました。

すると、友人のアドバイス通り。
大学では得られなかった、刺激的な出会い、追いつきたいと思う存在を見つけることができたのです。

もちろん、大学でも様々なものを得てきました。
数学の概念や、他の学部とのつながり。教授ごと、人ごとのクセや好みの見分け方。90分間集中力を最大限保つ方法。真剣に取り組んでいるものを見てくれている人の存在。
年上世代とのやりとりの中で自分の考え方に自信が持てるようになってからは、同年代の人との関係性の築き方もだんだんと分かってきました。

そして今では、相談サイトでのボランティア活動や、悩みを持つ人のためのコミュニティスペースの運営ができています。
それは他でもない、あの友人を含めた、周りの人との出会いやアドバイスのおかげです。

勇気をもって人に相談したからこそ、わたしは自分に合う環境を見つけることができ、元居た環境でも苦手意識を克服できました。

“悩みを抱える人のための”コミュニティスペースを運営して気づいた、悩みを話すことの大切さ

現在わたしがある人と2人で管理人を務めているコミュニティスペース「ココトモハウス」には、1年間で1,000人以上の方が訪れます。
その多くは、「悩みを抱えている人」や「過去にトラウマがある人」、「人間関係に苦手意識があるけどつながりがほしい人」など、なんらかの苦しみを抱えたまま生きてきた方です。

職場でも家でもずっと笑顔で、悩みの相談や弱音を吐ける場所が今までなかったんだ。
ほんとうは学校に行きたくないのに、周りに相談できなくてずっと一人で耐えてきたんだ。
そんな方が訪れて、様々な相談をしてくれることもたくさんあります。

恋愛だったり、仕事だったり、学校だったり、家族だったり、その悩みは様々。
そのうちのどれほどにうまく対応できたかは分かりませんが、ひとつひとつの悩みを聴いていくうちに、悩みに大小はないことを強く感じるようになりました。

「こんなことで悩んでるなんて笑われるかな」
「こんな悩み、くだらないって言われるんじゃないか」
そんなふうに考えている方がいたら、それは思い過ごしです。
例え世界に飢餓で苦しんでいる子どもたちがいても、紛争に巻き込まれて平穏な生活がおくれない方がいても、過酷な労働環境に身を置いている人がいても、「自分の擦り傷が一番痛い」
それが、人間といういきものです。それでいいんです。

例え命にかかわらないとしても、周りの人に何も影響を及ぼさないとしても、あなたが苦しんでいるのなら、それは決して放っておいていいものではない、重要な悩みなのです。

人は、人に「話す」ことで、心から「離す」ことができるのだそう。
だからぜひ、誰かに話してみてください。

悩みを話せる場所なんてない。どこに吐き出せばいいの……?

悩みを話せる相手なんていない、悩みを話せる場所なんてない。

そう感じる方のために、「10代向けの相談窓口」をまとめました。
公開されましたら、ぜひご覧ください。
また、10代の方限定にはなりますが、わたしたちで良ければ、いくらでも相談に乗ります。話をお聴きします。

それ以外にも、今はインターネット上でも「相談サイト」「自助会」といったものをがたくさんあります。
たくさんの人が、悩んでいる方に、あなたに、手を差し伸べたいと思っているのです。

その手を掴んだ結果、冷たく振り払われてしまうこともあるかもしれません。
思うように現実は好転しないかもしれません。

それでも、どうか諦めないでほしいです。
あなたを助けたいと思っている人は、きっとどこかに居るはずだから。

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