2019/04/16 2019/04/14

【不登校生の保護者インタビュー】子どもへの向き合い方が変わった転機 vol.5

保護者の方に、我が子との向き合い方を伺う『不登校生の保護者インタビュー』。
今回は「子どもへの向き合い方が変わった転機」をテーマに、保護者向け相談サービス「不登校ママサロン」の相談員としても活動するママ「ヨーコ」さんにお話を伺いました。

◆ヨーコさんのご紹介

高校三年生の息子(中学二年生~中学卒業まで不登校)と中学三年生の娘(中学二年生より不登校)を育てるママ。Rizの運営する保護者向け相談サービス「不登校ママサロン」の相談員として活動する他、ご自身のブログでも子育て経験談を発信されています。

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Q. はじめて子どもが不登校になったとき、どのようなことを感じながら関わっていましたか?

息子はもともとADHDの傾向がある事はわかっていました。
それで中学校に入学してから苦労するんじゃないかと注意はしていたのですが、親の予想に反して明るく元気で結構優秀だったんです。

ところが中2の夏休みに入った7月末、熱中症で寝込んだのをキッカケに、朝、酷い頭痛で起きられなくなりました。8月はずっと、ほとんど1日中寝たまま過ごし、そのまま2学期に入っても学校に行けなくて、ずっと1日リビングの座椅子で過ごすようになりました。

成績の事を考えると授業についていけなくなると困ると思い、最初の2ヶ月くらいは、できるだけ昼からでも登校させようとして、何度も車で送迎しました。

Q. そのような関わり方のとき、子どもの反応はどうでしたか?

もともと息子はストレスに弱く、小学生の時から何かあると体調を崩しがちでした。
小学生の時はストレスの原因がなくなれば直ぐに治ったのですが、この時は思い当たる原因が本人にも分かりませんでした。

無理に学校に連れて行ったものの、とてもしんどそうでした。それなのに、授業では先生に姿勢を注意されたりして、やっと頑張って行っているのに先生の理解がなく、傷ついて帰ってきました。

表情が暗く、食欲もなく、フラフラでした。
学校に行くことで、息子の状態が悪くなっているように感じました。

Q. 子どもとの関わり方が変わった転機があれば教えてください

子供との関わり方というより、学校との関わり方を変えました。

担任の先生は若い熱血先生でした。息子はものすごく努力して頑張って登校しているのに、担任の先生に「お前中心で世界が回ってるんじゃないぞ!」と言われ、息子は苦しみを理解してもらえてなかったんだ、と大変ショックを受けました。息子はこの日から鬱になり、完全に寝たきりになりました。

私も、担任の先生がそんな風に息子を傷つけるなら、もう学校にはやれない!と思い、息子に「もう学校行かなくていい」と言いました。

私のこの言葉で息子は「助かった、もう頑張らなくていいんだ」と思ったそうです。

Q. 現在はどのようなことを大切にして子どもと関わっていますか?

無理をさせない。
健康に気を付ける。
毎日を楽しんでいるか笑ってるか見守っている。
息子の話をよく聞く(ゲームの事でも)

Q. 親の変化によって子どもに何か変化はありましたか?

「学校に行かない」と決めたので気が楽になったようでした。

相変わらず寝たきりでしたが、心療内科の先生のアドバイスで12月から抗うつ剤を飲むようになりました。そしたら、表情が少し明るくなってきました。

ちょうどその頃「どうせ学校に行かないんなら、習い事でもする?」と聞くと「三味線を習いたい」と言いました。それで教室を探して一緒に見学に行きました。ずっと寝たきりだったので筋力が衰えていて歩くのが大変でした。そして、普段は寝たきりでゲームをしていましたが、月2回の三味線の日だけ電車に乗って通うようになりました。

その後3月には、個別指導塾にも通えるようになりました。と言っても、ゲームの話をして帰ってくるだけの日も多かったです。

Q. 最後に、現在子どもとの関わり方に悩んでいる保護者へのメッセージをお願いします

私の場合、子供が不登校になっても、別に関わり方を変える必要は感じませんでした。
どうして具合が悪くなっているのか、息子の心の中で何が起きているのか、分かりませんでしたが、今は聞いても息子も説明できないだろうと思っていました。

鬱で寝たきりでしたので、まずは食べられるようになること、次は家の中で起きて普通に暮らせるようになること、次は時々外に出られるようになること、という風に自分の頭の中でステージを設定していました。

外に出られるようになるまではのんびりすればいいわ、と思って毎日ゲームしているのを横目で見ていました。
高校の情報は集めていましたが、世の中いろんな生き方があってOKなので別に焦りもしませんでした。

3年生になって、1回目の志望校を提出する時期が来ました。その時は、不登校枠のある全日制私立高校を書きました。
でも秋になっても起立性調整障害が治らず朝は起きられなかったので、最終的に夜間高校に行くことにしました。
今はそこに機嫌よく通っています。

うちは進路は息子が自分で決めました。
親は情報を提供するだけです。
息子の人生なんですから、親が決めてはいけないと私は思っています。
自分の価値観を押し付けない。
子育てには、これが大事だと思います。

◆ヨーコさんのご紹介

高校三年生の息子(中学二年生~中学卒業まで不登校)と中学三年生の娘(中学二年生より不登校)を育てるママ。Rizの運営する保護者向け相談サービス「不登校ママサロン」の相談員として活動する他、ご自身のブログでも子育て経験談を発信されています。

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