2019/04/14 2019/04/14

【不登校生の保護者インタビュー】子どもへの向き合い方が変わった転機 vol.4

保護者の方に、我が子との向き合い方を伺う『不登校生の保護者インタビュー』。
今回は「子どもへの向き合い方が変わった転機」をテーマに、保護者向け相談サービス「不登校ママサロン」の相談員としても活動するママ「ともみ」さんにお話を伺いました。

◆ともみさんのご紹介

通信制高校二年生の長男(中学一年生より不登校)と中学三年生の長女(小学五年生より不登校)を育てるママ。Rizの運営する保護者向け相談サービス「不登校ママサロン」の相談員として活動する他、ご自身のブログでも子育て経験談を発信されています。

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Q. はじめて子どもが不登校になったとき、どのようなことを感じながら関わっていましたか?

息子が小学5年のとき習い事での辛い出来事がきっかけで情緒不安定になり、行き渋りや学校で問題行動を起こすようになりました。

その後不安定な状態は数ヵ月で落ち着き、中学に入学。

部活や学校生活を頑張っていましたが、頑張りすぎてしまったのか中学1年の7月ごろから学校に行くことが苦しいと訴え始めました。(先生とのトラブルがきっかけになりました。)

本人が『中学校では頑張りたい』と言っていたこともあり、私も『頑張ってほしい』と思っていたため、『どうか学校に行って欲しい』と必死で登校させようと、何をすれば行けるようになるのか、そのことばかりを考えていました。
 
そのときは

【子供の行きたくない気持ち】

を受け止めることは全くできませんでした。

私が『どうか行ってほしい』と思っていたのは。。

息子の『頑張りたい』という気持ちばかりが私には見えていたからなのかもしれません。今となってはそれは私にとって都合がいいことだけを受け取っていたのだと思えますが、そのときは息子を応援する気持ち、励ます思い、後悔して欲しくない気持ちからでした。

Q. そのような関わり方のとき、子どもの反応はどうでしたか?

私としては味方になっているつもりでしたが、息子の本当の気持ちは行動に現れている不登校の状態で、『頑張りたい』は『頑張った方がいい』という息子自身無理をしている状態だったのだろうと思います。

なので、私が『頑張ろう』と言えば言うほど、部屋に引きこもり、部屋で物を壊したり、暴言もあり荒れていました。

私の対応は結果的に息子を追い詰めることになっていたために、数ヵ月はきちんとした会話は出来ませんでした。

数年後に聞いたところ、私には本当の気持ちを言っても無駄だと息子は思っていたようです。
『お母さんは感情がない』と言われていましたから。。

小学5年の情緒不安定なときに『息子の感情の味方になりたい』と強く思い必死に努力し、理不尽な要求にも意味があると捉えて、応えるようにしていましたが、まだまだ私は息子にとっての味方になれていなかったようです。

もう落ち着いたと思い、中学に入り私はまた頑張らせるような対応に戻ってしまったのだな。。と気づき、引きこもった息子の気持ちを尊重することを決めました。

息子との関係はだいぶこじれてしまったので、何も出来ず。。ただそのときは静かに見守ることしか出来ませんでした。

見守ると言ってもはじめのころは完全に放置で。。
自分の部屋で勝手に生活して、お腹が空いたら時間は関係なく食べる。そんな感じです。

でも、ウザいと言われても息子と話すときは『笑顔』を心掛けて『おはよう』『おやすみ』などの声はかけていたので、嬉しいことに3カ月目くらいから徐々に話せるようになりましたが。。

私自身、無理やりな『笑顔』や気持ちを奮い立たせて作る明るい声での声かけはかなり苦しく感じて、ひそかに泣きながらの対応でした。。

後から聞いたところ、息子にとっては『放置』や『笑顔』『声かけ』は良かったようです。
反抗することも出来るし、ひとりにもなれたから。
と言われました。

ウザい私に暴言を吐くことで気持ちを外に出せたし、放置は気兼ねせずにひとりで気持ちを落ち着かせることも出来たのかな。。と思います。

Q. 子どもとの関わり方が変わった転機があれば教えてください

言い聞かせばわかるだろう。
励ませば頑張るだろう。
そんなふうに子供に対して思っていました。

でも、言い聞かす、励ますなんて私からの一方的な対応で、【子供の気持ち】というところを全く大切にしていなかったんですね。。
本当に全く見えなかったんです。

実は。。
そこから私自身の母との関係にも繋がっていきました。

母は私自身に嫌なことがあったとき、悲しいことがあったとき、どんなふうにしてくれていたかな。。どんな言葉をかけてくれたっけ?どんなふうに勇気づけてくれたかな。。?と。
考えれば考えるほど思い出せないんです。

なんで思い出せないのか考えてみると、私の気持ちに全く寄り添えない母の姿がクッキリと見えてきました。嫌なこと、悲しいこと全部に蓋をする母の言葉が蘇ってきて。。

今まではそれを『前向き』と捉えていたんです。だから、私は我が子たちに同じような対応をしていたんだな。。と気づきました。

辛いとき、苦しいとき、全く心に寄り添ってもらえず、私が弱音を話そうとすると避けるような母の姿。
私はそれが嫌でいつも元気で平気なふりをしていただけだったのか。。
と私の本当の気持ちにも気づいていきました。

そんなふうに私と子供との関係から母と私の関係に繋がってしまったときは、かなり苦しい思いをしましたが、母との関係に気づくことが感情について深く考えることのきっかけになりました。

Q. 現在はどのようなことを大切にして子どもと関わっていますか?

【今の気持ち】を大切にしています。それは子供にもですが、私自身に対してもです。

自分の気持ちの乱れは子供や周囲に影響を与えていることに気付き、自分が楽になるような工夫をするようになりました。

子供はそのときの正直な気持ちを言っているだけなので、変わることがあるのは当たり前だし、頭で理解していても気持ちを切り替えることは難しいときもあり、その気持ちに理由や原因などを探すことよりも『そういうことなんだね』と受け取るようにしています。

私自身も自分の『気分』をなるべく素直に感じるようにしています。

なので、落ち着くためにお茶を飲んだり、深呼吸したり、自分の気持ちが楽になること、楽にする時間を取るようになりました。

いくつかのセラピーなども学んだので、自分の気持ちを整えることはかなり上手になったかな。。と思っています(*^^*)

Q. 親の変化によって子どもに何か変化はありましたか?

はい。かなり変化しました。

もちろん一朝一夕で何か変わるわけではなく、日々少しずつ会話の内容や行動に現れてきました。

私も子供と会話することが本当に楽しくて、そして勉強になるな。。と感心することもたくさんあります。

現在、子供たちは順調に登校しています。
また、休むことはあるかもしれませんが、少しずつ進んでいっているので大丈夫だと感じています。

Q. 最後に、現在子どもとの関わり方に悩んでいる保護者へのメッセージをお願いします

子供との関わり方の悩み。というのは、自分自身の内面を映し出してくれている。。と私は感じています。

【親の心を子供が映し出してくれている】

と。

子供との関わり方で悩み

【私自身はどう感じているのか】

にはじめてたどり着き、今まではどんなふうに生きていたのかな。。と感じるほどに不思議な感覚でした。
私は私の気持ちを完全に放置していたようで。。

**************

お母さん自身が自分自身の気持ちに気付き、そして自分を楽にしてあげると、そのときのそのままの子供の姿、気持ちを受け止める抵抗が少なくなってくるのだな。。と感じています。

そうすると子供は安心してのびのびしてきます。
我が子はそうでした。。

子供の気持ちがわからない。
頑張れないのはなぜなのかわからない。
愛せない。受け入れられない。苦しい。。

私はそんな気持ちでしたが、大丈夫です。

自分自身の気持ちに興味を持ち、大切にすることは、どんな状態の子供でも愛おしいと感じられることに繋がっていました。

私は今、とても子供たちが愛おしく幸せを感じていますので。。

◆ともみさんのご紹介

通信制高校二年生の長男(中学一年生より不登校)と中学三年生の長女(小学五年生より不登校)を育てるママ。Rizの運営する保護者向け相談サービス「不登校ママサロン」の相談員として活動する他、ご自身のブログでも子育て経験談を発信されています。

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