2019/01/10 2019/01/10

不登校を経て、前よりいい方向に変化しました。【不登校生の保護者インタビュー第11弾】

保護者の方に、我が子との向き合い方を伺う「不登校生の保護者インタビュー」第11弾。
今回は、小学三年生の息子(今年より不登校)を育てるママ。自身のブログ『のんびりのんきに生こう♪』にて子育て経験を運営している「YAYOI」さんにお話を伺いました。

長男が学校へ行かなくなった日

――自己紹介をお願いします。

やよいと申します。
現在、小学3年生の長男と幼稚園生の次男を育ててるお母さんです。

不登校の期間があった長男は、今は ほぼ 学校に復学出来ています。たまに「休みたい」っていう時があるんですけれども、そういう時は、無理せず お休みしています。

家では、テレビを見たり、勉強したり、英気を養うためにも、自分の好きなことをして過ごしています。今は学校に楽しく行けているみたいで、放課後も 友達と元気に遊んでいる状態です。  

――お子さんが学校に行かなくなったきっかけを教えてください。

友達との関係がきっかけです。

元々やられやすい子ではあったので、幼稚園の頃から  嫌なことをされた時には、どうしたらいいかを家族で話し合っていました。

「嫌だ!やめて!」と叫ぶ、先生をダッシュで呼びに行く、など対策を考えました。本人もそれを実行していたので、小学校1年生くらいまでは、何かされても それで対応できていたみたいです。

小学校2年生の冬のある日に、こたつの中で死にそうな顔をしてる長男を見て これは ただ事じゃない!と感じ、どうしたの?と話を聞きました。そこで  いじめに発展しているのでは!?という事実に気がつきました。

小学3年生になった4月に「いじめられるのが怖いから学校に行きたくない」と泣き出してしまい、そこから学校へ行かなくなりました。

――その後はどうなりましたか?

いじめについては、学校に協力をお願いしました。自分達だけでは、対応出来なくなったと思ったからです。

教頭先生が本当に協力的な方で、電話で相談したら直ぐに担任の先生と共に 家に訪問して下さいました!そこから  相手のご家族にもご協力してもらい、周りの支援を頂きながら、解決に向けて動き出しました。

夫と協力して、学校との関係を絶やさないように

――学校に行きたくないと言われた時、どう思いましたか?

私自身も不登校の経験があって、高校を中退しているので、学校は行かなくてもいいっていう気持ちもあったのですが、学校に行ったら行ったで、色んな経験が積めるという思いもあり、気持ちは半々でした。

主人は「学校はしばらく行かなくてもいい!」と腹をくくっていました。そこは  夫婦で同じ方向を向いていけるように、話し合いを繰り返しながら折り合いをつけていきました。

元々、よく夫婦喧嘩もするんですけど、主人が「喧嘩は意見交換の場」っていう考えだったので、モヤモヤしたことがあると これまでも  その度に話をしていて、夜通し話をしたこともありました。

――学校や周りとの関わりはどうでしたか?

私は長男が小学1年生の時から、小学校で絵本の読み聞かせボランティアをさせて頂いてました。けど、こんなことがあって、もう 続けていけないんじゃないかなという不安が出てきました。

そんな時に、ボランティアのお母さん達にも、長男のことを思いきって 打ち明けてみました。本当に親身に相談に乗ってくれて、その後も、話を聞いてくれる存在になり、本当に救われました。

一人で悩んでいるよりも、話を聞いてくれる人がいるって凄く心が救われるって思いました。 

ボランティアをさせてもらうことで、小学校との関係を保っていけるとも思っていたのですが、長男の不登校と関係なく、私自身がボランティアが好きだから続けたい!と決めたんです。

主人は小学校でPTA役員をやっていたんですけど、半ばヤケになって「長男が通ってない学校の手伝いなんてする必要ない!」という感じで怒っていたこともありました。

ただ、私は「PTA役員は、学校と繋がる方法でもあるので、もう少し続けてほしい。」とお願いしました。学校との関りは持ち続けていたいと思っていたんです。

――息子さんとの関係はどうでしたか?

不登校ブログや、不登校に関する本を読み漁っていた時があって、その時に親子関係が原因で不登校になる子もいるっていう記事を読んだんです。

それまで、私たち夫婦は 過干渉だなという自覚はあったし、怒鳴るとか、口出すことを辞めたいなと思いながら、どうしてもやめられなかったんです。

その時に、長男の不登校は私たちにも原因があると感じたので、接し方を変えるように努力しました。「イライラすることがあっても、深呼吸するとか、優しく接しましょう」っていうアドバイスは聞いたことがあったんですが「頭ではわかっていても、なかなかできないよ」っていう思いがありました。

そこで、お母さん自身のストレスを取り除いて、リフレッシュすることの大切さを感じました。心のゆとりを持つこと。  

そこで、苦肉の策だったのですが、家の中で家族にも聞こえるようにヒーリングミュージックを流すようにしたんです。これが結構効果があって、自分の気持ちも変わったし、長男に穏やかに接することが出来るようになったんです。

あと、長男に市の適応指導教室の話をすると、興味を持ってくれたので、見学に行くことにしたんです。すぐに通うことになったのですが、そこが長男に合っていたみたいで、みるみる元気を取り戻していきました。

自分を変えて、環境も変える

――適応指導教室での体験を教えて下さい。

適応指導教室は、仮通級で2週間ほど通ったのですが、勉強の他に、みんなでゲームをして遊ぶ時間があり、「楽しかった!」と嬉しそうに話してくれました。

掃除の時間に、トイレに「トイレ掃除をすると心が綺麗になるよ」って張り紙があったらしいんですけど、ある日長男が「俺、家のトイレ掃除しているんだ。トイレ掃除をしたら、心が綺麗になるんでしょ」って言うんです。

最近、家のトイレが 私が掃除する前から 既にキレイだなぁ?とは思っていたんですが、まさか 長男が実践していたとは!かなり驚きました。

トイレ掃除も、長男本人もすることで、良い方向に向かって行くきっかけになったのかもしれないって思っています。

――学校に戻るまではどんなことがあったんでしょうか?

家では ゆっくり出来るように環境を整えて、適応指導教室にも 行けるときにムリなく通うことで 少しずつ元気になってきたので、6月頃から少しずつ復学する計画を立てるようになっていきました。

私のアドバイスをもとに、長男自身が考えて、まずは、1時間目だけ行ってみる、といったように目標を紙に書いていたんです。

そんな時に、次男の幼稚園の行事の都合で、私が家を空けなければいけない日があったので、思い切って長男に「この日はママがいないから、学校に行って欲しいんだ。保健室登校でも、相談室登校でもいいよ」っていうことをお願いしてみたんです。

学校へ戻るキッカケを作る作戦でした!行きたくなければ、まぁいいかという心構えで…そしたら、「教室へ行く」って言うんです。

そこから、学校側の協力もあり、2時間目だけ、3時間目だけ、と  うまい具合に滞在時間を延ばしていけて、早退遅刻を繰り返しながら、本人の無理のない範囲で授業も受けられるようになってきました。

毎日行けなくてもいい、疲れている日は、「今日は休もうか」っていうように、上手に休みを取りながら学校に行けるようになりました。

――作戦が上手くいったんですね!他にも何かやってみたんですか?

ある日長男が、問題のあった内の一人の友達と、遊ぶ約束をしてきたんです。その子をキッカケに、学校が終わる時間になると、友達とまた  一緒に遊ぶようになったんです。そこから、また次第に クラスへ溶け込めるようになってきました。

友達との関わり方が上手く出来ずに、遊びたい気持ちが ひねくれて  いじめに発展してしまった…どうしてもの時は、周りの大人がサポートしていくことの大切さを痛感しています。  

不登校を経て、友達との仲もこれまで以上に良くなっていくのを、子供達を見ていて実感しました。

学校全体でも 早急に いじめ対策をしてくださり、担任の先生が親身に懸命に対応してくださったこと、相手のご家庭でも家庭教育をしてもらったこと、私たち自身も接し方を変えたこと、その他色々な機関のご協力があって、長男だけでなく、学校自体も 前よりも 良くなっている!と感じています。

他の学年の不登校の子や、いじめの対策なども行ってる情報も聞けて、感動しました。周りの方がきちんと真摯に受け止めてくださり、本当に本当に感謝しています。   

子どもの人生と親の人生は、別のもの

――最後に全国の不登校の子を持つ保護者の方へメッセージをお願いします。

不登校という人と少し違う経験ができたことが私と長男にとっては、コンプレックスではなく、誇りでもあります。沢山のことを学べました。   

子どもは  ちゃんと 自分で切り開いていく力が備わっています。その力を信じて、親御さん自身も自分の人生を生きて欲しいと願います。

あとは、長男が不登校だった時、私も自分のやりたいことをやろうと思い、大好きなソフトテニスを再開しました!それが本当に  楽しくて楽しくて!陰では、沢山 悩み、たくさん泣きましたが、ボランティアやテニスという好きなことをすることで、バランスが取れていたのかもしれません。

親の人生と子どもの人生は、別のもの。
切り離して、自分の好きなこと やりたいことを どんどん考えて やっていってほしいです。   

ブロガーさんの受け売りですが「家族の中で誰か一人だけでも楽しそうに過ごしていると、家族の中で絡まった糸が解けていく」というようなことを聞いたことがありました。家族の中で、誰か一人が幸せになることで他の人も、幸せの連鎖が続いていくんじゃないかなというのを感じました。

そして…最後に、不登校の子が増えているってことは、もう  今の学校の制度自体を見直す時に来ているかもしれないですよね。このことを通して、今の学校制度がより良く変わっていくことを望みます。  

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。   

――あたたかいメッセージありがとうございます。
本日は貴重なお話しを聴かせていただき、ありがとうございました。

◆YAYOI
小学三年生の息子(今年より不登校)を育てるママ。自身のブログ『のんびりのんきに生こう♪』にて子育て経験談を赤裸々に綴っています。
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