2018/11/19 2018/11/19

【不登校】転校するにはどうすれば?必要な手続きと転校するメリット

「学校には行きたいけど、あの学校に戻るのは嫌だ……」
「子どもには学校に行ってほしい。でも戻りたくないと言うし、どうすれば?」

不登校で悩む方の中には、転校・編入をすることで問題を解決しようとする人がいます。

しかし、転校するために必要な手続きや、転校先の学校の探し方など、調べるだけでも大変ですよね。

そこで今回は、不登校の方へ向けて、転校・編入する方法をご紹介します。

    • 不登校から転校したい時にまず知ってほしいこと
    • 不登校生が転校するメリット
    • 転校を成功させるための工夫
    • 転校する時に必要な手続き
    • 実際に不登校から転校したわたしの話
    • まとめ

不登校から転校したい時にまず知ってほしいこと

まず、「不登校を解決するために転校したい」「転校を考えているけど、不登校に影響はあるの?」と考えている方に知っていただきたいことがあります。

転校してすぐに学校に復帰できるとは限らない

クラスメイトによる嫌がらせや、担任の先生との相性などの事情で学校に行きたくない・行けない場合には、転校することで学校に行きやすくなる部分はあります。
しかし、例えばそもそも集団生活が苦手な子や、学校自体に対して不信感・恐怖心を抱いている子の場合には、転校しても、不登校の要因は解決できません。

また、転校が効果的な手段だったとしても、生活や環境が一変しますから、その変化に追いつけないなどして、スムーズに学校復帰できない場合もあります。

転校は、短期的な解決を見込めるものではなく、長期的なサポートが必要なものなのです。

転校以外の選択肢もある

学校に行けない・行きたくない原因は子どもによって違いますから、解決策も1つではありません。

先ほども述べたように、転校が不登校の解決手段となり得ない場合も多々あり、フリースクールやサポート校に通ったり、家庭教師や個別指導塾を利用したり、ホームスクーリングを取り入れたりする方法もあります。

大切なのは、子どもの負担を減らし、自分らしく生きられるように支援していくことです。
転校に拘らずに、どの選択肢が子どもにとって最適なのか、親子で一緒に考えていきましょう。

転校しても引っ越しが必要ない場合もある

転校するとしても、隣の地区の学校などであれば、引っ越しが必要ない場合もあります。
あまり通学時間が長くなるのも大変ですが、学校と一緒に住環境も変わると、その分負担は大きくなってしまうので、その点も考慮して転校先の学校を決められると良いですね。

一番重要なのは、本人の意思

転校が子どもにとって有効か、それとも負担になってしまうのか。
それは、子ども自身にしか分かりません。

周りが「学校を替えればまた戻れるはず!」「転校すれば不登校は解決できるだろう」と期待してしまうと、子どもも「転校したんだからちゃんと通わないと」と考え、知らず知らずのうちに心身に負担をかけてしまう可能性もあります。
期待せず、見放さず、本人の意思を最優先して、どう対応するべきなのかを考えてましょう。

不登校生が転校するメリット

転校が、不登校の解決のきっかけとなる場合もあります。
不登校生が転校するメリットは、下記3点です。

1. 新しい学校生活をスタートさせる機会になる

「数日休んだら、ずるずると行きにくくなってしまった」
「学校に戻ってもいいけどあの学校は嫌だ」
という場合には、転校することで、新しい学校をスタートさせるきっかけになります。

学校に戻る意思はある。
でも今の学校にはなんとなく戻りづらい……。
そういう時は、転校は有効な手段と言えるでしょう。

2.人間関係・嫌な学校から切り離せる

クラスメイトからの嫌がらせなど、学校に関する問題で学校に行きにくい場合には特に、人間関係や学校と切り離すことが効果的です。

また、それ以外の原因があったとしても、「誰とも接さない時間をつくる」「これまでの自分を知らない人と話す」ということが良い影響を及ぼすことがあります。

3.新しい環境から刺激を受けられる

不登校になった後、十分な休息が取れた場合、だんだんと刺激を求めるようになることがあります。
新しい人との出会いや、新しい学びがある転校は、良い刺激となるでしょう。

逆に、まだ刺激を求めていない段階の場合には、転校は刺激が強すぎて負担が大きくなりすぎるので、注意が必要です。

転校のデメリットは「環境の変化による負担増加」

先ほども述べた通り、転校すると、環境が大きく変わります。
それによって刺激を受け、現状を変えるきっかけにできる子もいますが、それと同じように、転校による環境の変化を負担に感じてつらくなってしまう子もいます。

子どもの心理状態などを良く見て、転校による刺激が良い影響となるか、それとも負担になってしまうかを判断しましょう。

転校を成功させるための工夫

転校はすべてのお子さんにとって有効なわけではありませんが、工夫することによって「子どもへの負担を少なくする」「子どもがスムーズに学校に馴染めるようにする」ことは可能です。

1. 転校先の学校・先生とよく話す

まずは、転校先の学校・先生とよく話し合いましょう。
特に下記の3点は必ず確認しておきたいポイントです。

①通学ペース/通学スタイル

「いきなり週5日通えるか不安」という場合には、通学ペースを調整することも考えましょう。
また、学校までの送り迎えなどについても、必ず確認しましょう。

②学校内での支援について

お子さんがスムーズに学校に馴染めるように、支援が必要な場合もあるかと思います。

  • 担任の先生に関する希望(性別など)
  • 学習面の遅れやカリキュラムのズレに対する学習支援
  • 授業中にパニックになったり過呼吸になったりした場合のフォロー体制
  • 保健室の先生やスクールカウンセラーとの顔合わせ

などなど、子どもによって必要なサポートはさまざま。
不安なこと・懸念点はすべて確認し、万全の状態を整えましょう。

③欠席時/通えなくなった場合のフォローについて

転校した後も、スムーズに学校に馴染めず、休む日があったり、通えなくなったりすることも考えられます。
そういった場合の支援についても、忘れずに確認しておきたいところです。

2. いきなり週5日登校させようとしない

転校による大きな環境の変化を軽減するために、不登校時の生活から少しずつ変えていくことをおすすめしています。

もちろんお子さんが希望する場合には止める必要はありませんが、お子さんが不安がっている場合には、通学ペースや、送り迎えの有無、早退や遅刻などについてよく話し合いましょう。

3. 家では「頑張ること」を強要しない

転校先への学校に通い始めてからも、「通えているなら問題なし」というわけではありません。

転校直後は、新しい人間関係に慣れようと頑張りすぎたり、ナチュラルハイになって疲れに気付きにくくなったりするお子さんもいます。
家の中では頑張ることを強要せずに、宿題ができなくても、休日に家でゴロゴロしていても、叱らずに見守りましょう。
家できちんと休めるからこそ、学校で頑張れるのです。

転校する時に必要な手続き

本題の「転校する時の手続き」について解説します。

公立の小中学校に転校する時必要な手続き

転校に必要な手続きは、公立学校に転校する場合と、私立学校に転校する場合とで異なります。
まずは、公立学校に転校する際の手続きについてまとめます。
※細かな手続き方法は自治体などによって異なる可能性もありますので、詳細は在籍する学校・教育委員会へお問い合わせください。

おおまかな流れ

転校する際の手続きは、大まかに分類すると以下の通りです。

  1. 在籍校へ転校する旨を連絡
  2. 在籍校から「在学証明書」と「教科書給与証明書」を受け取る
  3. (県外・市外へ引っ越す場合)役所に転出届を提出する
  4. (県外・市外へ引っ越す場合)新居先の役所に転入届を提出する
  5. 教育委員会で「転入学通知書」を受け取る
  6. 新しく入学する学校に「転入学通知書」「在学証明書」「教科書給与証明書」を提出

必要な書類

公立の小中学校に転校する場合は、下記の書類が必要です。

  • 在学証明書
  • 教科書給与証明書
  • 転入学通知書

また、県外・市外に引っ越す場合には、下記の書類も必要となります。

  • 転出届(同一市区町村内の場合は転居届)
  • 転入届
  • 住民票

詳しい手順

より詳しく、転校する手順についてご紹介します。

1. 在籍校へ転校する旨を連絡

転校することが決まり次第、在学中の学校に転校する旨を伝えます。
直接訪問しても、電話でもかまいません。
学校によっては「転校届(転学届)」の提出を求められる場合もあります。

2. 在籍校から「在学証明書」と「教科書給与証明書」を受け取る

基本的には学校の指示に従っていれば大丈夫です。
余裕をもって、早め早めに手続きを済ませるようにしましょう。

3. (県外・市外へ引っ越す場合)役所に転出届を提出する

引っ越しをする場合には、現住所の役所に「転出届」を提出します。
同一の市区町村内に引っ越す場合には、「転居届」の提出が必要です。

4. (県外・市外へ引っ越す場合)新居先の役所に転入届を提出する

新住所の役所に「転入届」を提出して、「住民票」を発行してもらいます。
「住民票」は、新住所の教育委員会に提出します。
教育委員会は、役所内に設置している自治体が多いのですが、自治体によって異なりますのでご確認ください。

5. 教育委員会で「転入学通知書」を受け取る

公立学校への転校の場合、転校先の学校は教育委員会から指定されます。
「転入学通知書」を受け取り、転校先の学校を確認しましょう。

6. 新しく入学する学校に「転入学通知書」「在学証明書」「教科書給与証明書」を提出

転校先の学校に「在学証明書」「教科書給与証明書」「転入学通知書」の3つを提出します。

公立高校に転校する時に必要な手続き

高校は義務教育ではないため、小中学校とは手続きが異なります。

おおまかな流れ

  1. 在籍校へ転校する旨を連絡
  2. 在籍校から「在学証明書」「成績(単位取得)証明書」「在籍校校長の転学照会書」を受け取る
  3. 転入を希望する学校か新住所の教育委員会に転校可能かを確認する
  4. 編入試験を受験する
  5. 合格した後、転校先の学校に必要な書類を提出する

必要な書類

公立高校に転校する場合は、下記の書類が必要です。

  • 在学証明書
  • 成績(単位取得)証明書
  • 在籍校校長の転学照会書

その他、学校によって必要な書類が異なるため、詳細は学校へお問い合わせください。

詳しい手順

1. 在籍校へ転校する旨を連絡

転校することが決まり次第、在学中の学校に電話か直接訪問して転校する旨を伝えます。

2. 在籍校から「在学証明書」「成績(単位取得)証明書」「在籍校校長の転学照会書」を受け取る

小中学校とは必要な書類が異なるのでご注意ください。
「在学証明書」「成績(単位取得)証明書」「在籍校校長の転学照会書」を受け取ります。

3. 転入を希望する学校か新住所の教育委員会に転校可能かを確認する

高校の場合には、転校先の学校を自分で選ぶことができます。
ただし、欠員がないなどの理由で受け付けてもらえない場合もあるため、100%希望の学校に入れるわけではありませんので、そのことを念頭に置いて学校選びをおこないましょう。

4. 編入試験を受験する

転校先の学校の編入試験を受けます。
問題は各学校によって異なるので、学校へ問い合わせるなどしてしっかりと対策しましょう。

5. 合格した後、転校先の学校に必要な書類を提出する

編集試験に合格したら、転校が認められます。
転校先の学校に必要な書類を提出し、手続きを済ませましょう。

私立の小中高校に転校する時に必要な手続き

私立の学校の場合は、学校によって手続きの方法が異なりますので、一般的な流れを紹介します。

おおまかな流れ

  1. 転校を希望する学校・都道府県私学協会へ連絡
  2. 面接・試験を受ける
  3. 合格したら、在籍校へ連絡する
  4. 転校先の学校に問い合わせ、必要書類を準備する
  5. 必要書類を転校先の学校へ提出する

必要な書類

必要な書類は学校ごとに違いますので、転校したい学校に連絡して必要書類を確認しましょう。

詳しい手順

1. 転校を希望する学校・都道府県私学協会へ連絡

私立学校の場合は学校によって手続き方法が異なるため、まずは転校を希望する学校に連絡します。
中学校・高校の場合は都道府県私学協会へ問い合わせましょう。小学校の場合は転校したい学校へ直接連絡すれば大丈夫です。

何を確認すればいいか分からない場合は、下記4点を聞けば大丈夫かと思います。

  • 転校できるか(欠員はあるか)
  • 転校するための条件、試験の有無
  • 学校見学などは必要か・可能か
  • 現在のカリキュラム(学力に差はないか、学習スタイルは変わらないかなど)

2. 面接・試験を受ける

編入試験や面接などが実施される場合は、それらを受験します。

3. 合格したら、在籍校へ連絡する

合格したら、転校手続きをするので、在籍校へ連絡します。
学校の先生に指示を仰ぎ、転校するための手続きをおこないましょう。

4. 転校先の学校に問い合わせ、必要書類を準備する

転校先の学校から書類の提出などを求められるので、必要書類を用意しましょう。

5. 必要書類を転校先の学校へ提出する

書類を転校先の学校へ提出すれば、転校手続きは完了です。

実際に不登校から転校したわたしの話

わたしは中学生の時、実際に不登校・転校を経験しました。
最後に、少し当時の話をしたいと思います。

いじめから不登校になり、学区外の学校に転校

わたしが不登校になったのは、中学1年生の夏。
いじめを受けたことをきっかけに教室に入れなくなり、不登校になりました。

しかし、家庭内の雰囲気が良いわけではなく、他に行き場所もなく……。
「学校に行きたくない」という思いと、「家にいたくない」という思いに板挟みになっていました。

学校に戻ったこともあったけど、先生は変わらないし、クラスメイトからは相変わらず陰口を言われるし、居心地は悪いまま。
結局すぐに不登校に戻った時は、「もう人生おしまいだ」「これから先生きても何も良い事なんてない」と絶望に打ちひしがれたものです。

そんな時、父から薦められたのが「転校」。

勉強や、クラスメイトたちとの交流、学校に行くこと自体は嫌ではなかったので、転校することに決めました。

転校してすぐは不安が消えず、欠席が続く

転校先は、両親が決めた隣の市の公立学校です。
当時は学区の取り決めが厳しくなかなか認められませんでしたが、どうにか通えることに。

中学2年生の2学期から、新しい学校に行くこととなりました。

しかし転校してすぐはうまくいかず、教室にいるのが怖くなったり、学校に行こうとすると震えが止まらなくなったり、急に涙が止まらなくなったりと、不安感に押しつぶされそうになる日々が続きました。

それでも行き続けたのは、「ここで行かなくなったら本当に終わりだ」と感じていたから。
一度、すぐに不登校に逆戻りした経験があるからこそ、また溜息を吐く母の姿を見たくない、自己否定の気持ちでいっぱいのまま布団の中で泣きたくない、と思っていたのです。

先生との相性が良く、学校が楽しいと思えるように

両親に内緒で学校を休むこともあったけど(そしてそれがバレて怒られて、「どうして分かってくれないの」と悲しくなることもあったけど)、新しい担任の先生との相性が良かったおかげで、だんだんと学校が楽しいと思えるようになってきました。

最初に挨拶をした時から、先生は真っすぐわたしのほうを見てくれて、「前の学校のことは話題に出ないようにしたほうがいい?」「入りたい部活とかある?」と、一つひとつ気にかけてくれました。
先生が一番に紹介してくれた、クラスメイトの女の子ともすぐに仲良くなれて。(進級の際にも、その子とわたしが同じクラスになるよう進言してくださったそうです。)

美術部の活動で描いたイラストが地区の新聞に掲載されたり、親しい後輩ができたり、将来の夢が見つかったりと、その後も充実した学校生活がおくれました。

悪口を言われることもあったけど、先生や友達のおかげで乗り越えることができました。
わたしは、「転校して良かった」と思っています。

まとめ

今回は、転校するための手続き方法や、工夫についてご紹介しました。

繰り返しになりますが、転校は長期的なサポートを必要とするものです。
焦らずに、「良い変化があったらいいな」程度の心持ちでいましょう。

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